先週、全国社会人サッカー選手権大会(全社)への道が閉ざされ、残されたのはリーグ戦のみ。
「もう一つも落とせない」──チーム全員がその覚悟を胸に臨んだ一戦。
そして次節には、いよいよ首位・FC徳島との直接対決が控える。
この試合は、まさに“負ければ終わり”のターニングポイントだった。
立ち上がり、試合が動いたのはなんと開始47秒。
左サイドを駆け上がった53番・長澤がゴール前へ飛び込み、会心の一撃。
試合開始早々、電光石火の先制点を奪う。
その勢いのまま、前半18分には4番・坂田のクリアに素早く反応した14番・梶山が相手DFラインを一気に突破。
飛び出してきたGKの頭上を見事なループシュートで沈め、2-0。
前半を理想的な形で終える。
しかし、後半は一転、緊張感あふれる展開に。
70分、左右に揺さぶられた末に左サイドからのクロスを頭で押し込まれ、1点を返される。
試合は拮抗し、時計の針が進む中、88分にチャンス到来。
エリア内で倒された坂田がPKを獲得。
これを決めて勝負を決めたい場面。キッカーは9番・宮本。
しかし、シュートは無情にもポストを叩き、追加点とはならず──。
嫌な流れのまま、後半アディショナルタイムの92分。
相手のCKから同点ゴールを許してしまう。
スタジアムの空気が一瞬凍りついた。
「このまま引き分けで終わるのか」
そう思った、その時だった。
ラストプレーとなる97分、交代出場の17番・篠原が蹴ったCKに、同じく途中出場の18番・増廣がファーで完璧なボレー。
中央に詰めていた坂田が、このこぼれ球を魂で押し込み、劇的な勝ち越し弾!
ベンチもスタンドも総立ち。
歓喜と興奮が爆発したその直後、試合終了のホイッスル。
3-2──。
まさに執念でつかみ取った、価値ある勝利。
全社の悔しさを乗り越え、次節の“首位決戦”に望みをつなぐ、大きな一勝となりました。
本日も暑い中、会場で声援を送ってくださった皆さま、心より感謝申し上げます。
チームはまだ、ここから加速します。